昨年の12月に転職し、現在フルリモートワークで仕事をしています。

勤務時間は8時間で、10時～18時がコアタイムです。朝夕の1時間がフレックスタイムとなっています。

半年超経ちましたが、1度も会社に出勤しておらず、1度も会社の人と会ったことがありません。それでも仕事は普通にできています。世の中変わりました。

　

おそらく、現在私のようにフルリモートで働いている人は増えつつあると思いますが、それでもまだまだ少ないと思います。企業にとっては地方にいる人材を確保できますし、地方の人としては、少しでも良い給料で働きたいという両者の思いが合致する、優れた働き方の一つと思います。

ただ、働いていて合う人、合わない人がいるんだろうとも思いましたので、私なりの観点でフルリモートワークの良いところ、悪いところをまとめてみます。

　

■良いところ

・通勤が無い
・自分のペースで働ける
・人と会わないので、どんな格好でも良い

■悪いところ

・人との接点が少ない
・環境の変化がない
・コミュニケーションがとりにくい

　

通勤が無いことの一番の利点は、通勤にかける時間を節約できることです。私は前職時の通勤時間が片道10分ほどとかなり少ない時間でした。それでも15～20分前には家を出ます。お昼休みも自宅に戻って食べていました。これだけでおよそ1時間以上の時間が節約できます。

また、寒くても、暑くても、雨でも、雪でも、風が強くても関係ありません。これはかなり楽です。地方は天候が崩れると車の量が増え随所で渋滞が発生します。しかし、出かけないので渋滞に巻き込まれることもありません。

次に自分のペースで働けるですが、周りに先輩も後輩も同僚も、上司もいない環境なので、与えられた仕事をこなせば問題ありません。集中力が切れた時、少し休憩をしたり、音楽を聴きながら仕事をしても誰にも迷惑をかけません。ただ、逆に言えばある程度責任感が無いと難しいかもしれません。ずるずると仕事をせずに過ごすこともできますが、さすがにそれでは成果が出せず会社からも何らかの処罰が与えられると思います。ペース配分は自由ですが、しっかりと与えられた仕事をこなす責任感という土台があることが前提になります。

次に人と会わないのでどんな格好でも良いということですが、私の場合、通勤していた時と同じく髭剃り、顔洗い、歯磨きは日課として続けています。さすがに最低限の準備はしています。ただし、今の時期はほぼ寝間着のままです。これには少し事情があり、昼休みにスピンバイクをこぐか、ジョギングに行くか、庭の草むしりをしてその後入浴します。このためその時に寝間着は洗うので着替えていません。毎日昼休みに着替えているという感じです。

　

人との接点が少ないのはリモートワークの一番の特徴でだと思います。人と接することが好きな人には絶対に向かない仕事のしかただと思います。ただ、そうは言ってもネットワーク越しには接点があります。私の場合誰かしらとTeamsで日々やり取りを行っています。社内の人の場合があれば、お客様とという場合もあります。私は実際に人と接していなくても全然平気で、むしろ一人が大好きな性格なので全く問題ありませんでした。

自宅で仕事をするので、環境の変化はありません。案外、近所のおしゃれなカフェなどで、ノートPCを広げて仕事をしている光景を浮かべる人もいると思いますが、まずしません。自宅以外のネットワークに会社のPCをつなげることはセキュリティリスクが高まるからです。ノートPCを支給されていますが、自宅以外では使ったことがありません。また、普段の環境の変化がないので、休日よく出かけるようになりました。と言っても田舎なのでイオンモールくらいですが。

コミュニケーションはネットワーク越しなので取りにくくなります。基本はチャットですが、チャットで伝わりづらい場合は通話もします。それでもすぐそばにいる人に説明するより難易度は上がります。ただ、そういった状況自体が少ないので、あまり気にはなりません。

　

リモートワークができる仕事としては、ITを駆使すれば対応可能な業務という前提になると思います。私はシステム開発会社勤務なので出来ています。

会社に対して自己評価を求める人などはちょっと難しいかもしれません。日々の業務は個々人で黙々とこなしているため、自己承認欲求が高く評価を求める人はそこに不満が生じる可能性があると思います。私の仕事人生はもう折り返し地点をとっくに過ぎているので、定年まで波風が立たずに仕事ができれば幸せと思っています。役職に就きたいなどの欲求も全然ありません。なので、リモートワークはすごく適した働き方になっています。

通勤していても、リモートでもメリット、デメリットは必ずあります。どこまでを許容できるかは人それぞれの状況や考え方だと思いますが、それでも仕事のスタイルとしての選択肢が増えること自体は良いことだと思います。コロナという突発的な状況によって確立した仕事の仕方ですが、地方に住む人でリモートワークに適した人にとっては、素晴らしい働き方だと思います。