ガンダムバーに吶喊!





石あかりロードを見た後、電車に揺られて瓦町まで戻ってきた。
高松市、いや香川県最大の繁華街がこの瓦町近辺といっても過言ではない。私は人込みが嫌いなのであまり行かないが。
私の頭の中では、せっかくなのでおいしいお寿司か、お肉かなぁと思っていたら、ヨメが「ガンダムバーに行きたい」と。
まだご飯も食べていないのにバー。しかもガンダム付き。
瓦町に着いたのが21:00を回っていたので、終電を考えると2時間程度。1件が限界だろう。
まあ、でも今回はヨメの行きたいところと言っていたので、腹をくくり、空腹を抑えバーに。

そもそもヨメとガンダムの出会いは浅い。
私はいわゆるガンダム世代なので小学校1年生のころガンダムの放送を見ては、お小遣いを握りしめおもちゃ屋にガンプラを買いに行ったものだ。
ヨメは、私と結婚する前に私が久しぶりにとツタヤで借りて(当時はまだビデオだった)しぶしぶ見たのがきっかけだ。
つまり、40年近いガンダムファンの私と、20年ほどのガンダムファンのヨメは、私からすればそれは「坊や」以外の何物でもない。
しかし、そんな「坊や」のヨメがなぜガンダムバーと言い出したかというと、夏季休暇中に私と一緒にみていたTHE ORIGINの影響だった。

場所は香川一の飲み屋街「古馬場」。ガンダムバーまでにも客引きのお姉さんがいっぱい闊歩していた。
残念ながら夫婦で歩いているので誰にも、全く声をかけられることなく目的地に到着。
バーに入ると、強要するわけではないが、できれば賛同してほしいというくらいのボリュームでマスターが「ジーク・ジオン」と。
そんな声が聞こえなかったヨメは「2人です!」と。ごめんよマスター。うちのヨメ難聴。。。

店内は所せましとフィギュアやガンプラが並んでいる。
プラモデルは、サークルに参加しているようで、その同じサークルの人が作ってくれたものや、マスターが自分で作ったものなど。
恐ろしくきれいに作られていた。そしてそれを見て、私のガンプラ制作意欲がふつふつとよみがえったが、今日現在まで一切ガンプラに手を触れていないので、おそらくものすごいスピードでその意欲は沈下したのだろうと思う。
数台あるモニターはおそらくガンダムチャンネルだろうか?が放映されていた。

私の想像していたガンダムバーは、マスターを中心にガンダム談義に花が咲いている。そんなイメージをしていたが全く違っていた。
仲間ともくもくと話をしている客。
何も話さない客。
団体で騒いでいる客。
根底にはガンダムが好きというものがあるのだろうが、客同士の接点は一切なかった。
マスターもこちらが話しかけるとぽつぽつと話をしてくれるが、忙しいこともありそんなにガッツリと話をするということはなかった。
そうなるとヨメと二人。特にガンダムバーでガンダム話をすることもなく、1台だけ地デジの流れているテレビにくぎ付けになっていた。
そのテレビはドラマ「ボイス」が放映されており、ガンダムバーで夫婦二人ひたすら唐沢さんに見入っていた不思議な時間だった。

飲み物はせっかくなのでオリジナルカクテル。私は「MS-07B」。若き日のランバ・ラルを見たのでこれにした。
ヨメは「MS-06S シャアカスタム」。
本当のガンダム好き(マニア)とガンダムの話をするにはうってつけの場所なんだろうか。
カクテルを1杯飲み干し、マスターに敬礼をしお店を後にした。

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